【第六回】在宅医療とは

【講師】NPO法人 白十字在宅ボランティアの会 理事長 秋山正子氏

【日時】2012年5月22日(火)13時~15時

【会場】埼玉県久喜市 済生会栗橋病院

【参加者】33名

 

講座内容

・在宅医療、訪問看護について

・在宅医療、訪問看護の日頃の取り組みそしてその良さと問題点について

・在宅医療、訪問看護で実際に起きている事例の紹介

・プロフェッショナル「仕事の流儀」出演時のDVD放映

 

在宅医療、訪問看護について、日頃の取り組みや実際に起きている事例を通して学びました。プロフェッショナル「仕事の流儀」出演時のDVDも放映しました。


たくさんの実際に起きている事例からの分かりやすい解説がありました。行政・病院・クリニックと様々な連携をとりながら、ひたすら患者さんに寄り添い、患者さんが本来望む生活と医療を結びつけている姿が印象的でした。

 

在宅医療や訪問看護は、人生の最期・みとりと深く関わるものなので、受講者の方も、自分自身の思い出と講座でのお話を結び付けて聴いていらっしゃったようです。聴く者の心に優しく染みこみ、自分の中の大切なことに気づかせてくれるような講座でした。


<参加者アンケートより>


・お一人お一人のお気持ち、家族のお気持ちに思いをはせ、何も押し付けず、尊重されている、やさしい姿勢。いのちに寄り添うケアを届けること。心に残りました。

 

・人の「生」を本当に大切になさった上で、お一人お一人に寄り添う姿勢と、それを支える構造をダイナミックに変容させていく社会への働きかけのあり方の深さを学ばせて頂きました。

 

・病院、在宅支援者、家族、行政などそれぞれ立場が違い、わからない、違いということを認識したうえで、連携していくことの重要性を感じました。

 

・”生きる喜びを支える”普段の活動が、TVで拝見でき、具体的な事例と共にとてもわかりやすく、現場のことがわかりました。本当の意味で人を丸ごとサポートしていらして、素晴らしいお仕事をされていると感動しました。今までの連携体制の形ができるまで、大変なご苦労があったかと思われますが、とても現実的に必要なことだけを出来ること、出来ない事をシンプルに整理され、専門の人がチームで協力し合っている理想的な形だと思いました。

 

・在宅ケア、最期の看取りの実際の例を見る事が出来、今まであまり身近に感じたことのなかった在宅医療について、少しイメージを持つ事が出来ました。

 

・先生のところのように、これ程サポートしてくれる訪問看護ステーションが全国に何件あるのか、心配です。私の地域では、まだまだなのかと・・・。これだけ連携してもらえるとありがたいと思いました。在宅看護の大切さは特に感じます。実際、私の親も入院している時は、自宅へ帰りたいと、よく話をしていました。

 

・私も夫も死ぬ場所は”自宅で”と考えておりましたが、現実にはできるのかな?と思っていました。でも今日のお話を伺い、協力体制が整えば、むずかしい話ではないのではと思いました。それは、秋山さんがひとつひとつコツコツと実践されているお話を伺えたからです。医療者行政など、まったく別の分野の点と点を結ぶって、とても大変なことに思いますが、“今やるべきことなんだ”と感じました。