【第五回】医療者と患者の対話(メディエーション)
【講師】国立がん研究センター中央病院 患者相談室長 依田明久氏
【日時】2012年5月8日(火)13時~16時
【会場】埼玉県久喜市 済生会栗橋病院
【参加者】36名
講座内容
・メディエーションの概要
・傾聴のワーク
・三者によるロールプレイ
・ロールプレイ振り返り分析
医療者と患者の対話(メディエーション)についての導入~基礎を学びました。
講義からは、メディエーターの役割、心の底の本当の想いを聴いて受け止めること、経験や言葉の違い(認知フレームの違い)によって事実の見え方が異なり誤解や葛藤を生むことを知りました。傾聴ワークと三者によるロールプレイからは、講義で学んだ、聴いて受け止めることの大切さやメディエーションのエッセンスを体感することができました。
医療メディエーションとは、患者と医療者に寄り添い双方の間の橋渡しをする、すなわち、患者と医療者が対話を通して答えを自ら見つけるためのお手伝いをすること。病院内で誤解や意思疎通がうまくいかず、傷つく人が少しでも減るために、メディエーションがもっと活用されるようになれば良いと感じました。
<参加者アンケートより>
・患者-医療者に手をそえるのがメディエーター
・認知フレームの存在、そして決めつけて物事を見ない事。これが一番大事なのかなあと思いました。
・認知フレームについて、どれだけ、日頃フレームを通して物事を見聞きしているか!して反省しました。
・メディエーターは大変むずかしいことがわかった。いかに傾聴が大事かわかった。そして場づくりの重要さが一番心に残った。
・医療関係者でなくても、わかりやすく、楽しく講座を受けることができました。今後もぜひ、医療メディエーションに興味を持っていきたいです。
・ロールプレイについて、メディエーターの仕事の大切さや難しさ、医療の現場の現況をかいま見た感じでした。
・濃い内容の講義をありがとうございました。実際の経験とまでいきませんが、ロールプレイでの感覚、とても新鮮で大切なものと思いました。
・医療メディエーションの今後の重要性を感じました。
・医療現場においてだけでなく、日常生活でも大切なことをたくさん学びました。また、「認知フレーム」の違いについて、意識しながらコミュニケーションを取っていきたいと思います。